🗐 はころぐ(おすかい)

Skyでの出来事や脳直二次創作を不親切仕様で転がしています

No.337

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重なる音色の季節の終わり際のおはなし。
箱のとこではこうなっていました、というだけのものです。


「そうですね、もし、あなたさえ良ければですが」

音色の案内人が、星の子どもに提案したのは、
子ども自身も舞台に立ってほしいという、彼の願いであった。

「でも、それなら、少し服装を考えておく必要があるかも……」

今の星の子どもの格好は、どう見ても外で遊んできたばかり。
舞台に立つ、というのならば、それなりに整える必要はありそうだった。
しかし、この子ども自身に考えろというのも、難しいものなのでは。
二人の精霊が顔を見合わせ、頭を抱えていたその時。

「オレに任せろ!」

おおよそホールの中で響かせるようなボリュームではない大声。
星の子どもを含めた全員が声のする方を見れば、
謎に格好をつけたポーズで立っていたのは、お洒落の案内人であった。

「コンサートの雰囲気にふさわしいコーデを考えるんだろう。
 ならば、着飾ることのセンスに自信がある者に頼ればいいのさ」

指先で、自慢のサングラスをくいと持ち上げ、自信ありげに視線を送る。
言っていることはもっともなのだが、なにぶん、今のこの空気である。
雰囲気をぶち壊してきた張本人の提案を、即座に信頼してもいいものだろうか。

「大丈夫だとも、コンセプトはしっかり守った上で、この子らしさを成立させる」

信じていいのか。
そんな顔をされているにも関わらず、自信満々なお洒落の案内人。
子どもは頼もしそうに見上げているが。
差し出した手を取り連れて行かれる後姿を、彼らは不安とともに見送って。

「おお……」

「どうだろう」

改めて連れてこられた時の姿を見て、疑ったことを、少しばかり恥じた。

「昇る日、夜明けのイメージをしたんだ」

月も星も廃さずに包み込む空だ、とお洒落の案内人は胸を張った。
言われてみれば朝日とも夕日とも取れる橙色と、波を思わせる柄のケープ。
頭上のアクセサリが空に輝くものをイメージしたのだろう。
ありのままの子どもの髪型と仮面が、浮くこともなく調和している。
これなら、共に音を奏でる舞台に上がった際の違和感も、少なくなるはずだ。

「さあ、これで、いつでも開演できるな」

満足気に頷くお洒落の案内人。

「誰か呼びたい観客がいるなら、声をかけてきてもいいと思うぞ。
 まさか、観客がいないコンサートを始めるつもりじゃあないだろう?」

「!」

音色の案内人とチェリストが顔を合わせる。
呼びたい人。
二人の中には、それは明確に存在しているもので。

「お願いしても、いいですか?」

「いいよ!」

その願いに、二つ返事で承諾する、星の子ども。
幕開けと、彼らの心の中の夜が明ける瞬間は、もうすぐ訪れようとしていた。
蓋を閉める

■はこのひと 心の絶叫

何が出てこようが許せるか、
なにも無かったことにできる人だけ楽しんでください、
無理ならいくらでも逃げていいから!!!!!!!

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2026年3月31日(火) 23時00分31秒〔7日前〕